もと教員、うつ病でひきこもりのmachaco(まちゃこ)です。
義父が直腸がんで人工肛門を着けて退院し、わたしの家から車で5分、バスで行っても片道30分以内の自宅で自分でケアをしながら義母と生活をしています。
先週は退院後初の外来で腫瘍内科で抗がん剤について説明を受けました。
一緒に話を聞き、必要なことは何度も義父に説明し、自分で選択し、納得して治療を受けられるようにするつもりですが、本人は抗がん剤を飲むか、点滴でするかで悩んでいます。
効果は変わりないとのことですが、薬剤投与の頻度と副作用の出方が違うそうです。
抗がん剤、飲むなら
サイクルは2週間毎日飲んで、1週間休みます。
通院も3週間に1回で、採血等の検査と診察、薬をもらって帰って来ます。
吐き気や口内炎、倦怠感、お腹の不調や免疫力の低下などの副作用は可能性として多くありますが、手先や足など、末端の皮膚の炎症が点滴よりも起こりやすいとのことでした。
指先がガサガサになってささくれになったり。ひび割れたりする人もいるらしいです。
もちろん対処する保湿剤や塗り薬などは処方されますが、人工肛門(ストーマ)のケアもあるので、ちょっと心配です。
利点は薬をもらって来て家でのみ始めれば開始できること。
抗がん剤、点滴なら
これは忙しいです。
サイクルは二日間点滴を打ち、2週間休みです。
点滴は鎖骨のあたりに専用の器具と大きな血管につながる管を装着する手術をします。
で、点滴の日はまず3時間ほどかかる薬の点滴をやってもらい、それが終わったら48時間持続的に薬を送り出す器具を装着して帰宅します。
通院自体が半日かかりますし、2週間の1サイクルの中で2日間は点滴をしていなくてはいけません。
自宅で48時間分の薬の投与が終わったら、点滴を訪問看護師さんの予定をこのタイミングに入れておいて、外してもらうのがいいようです。
点滴のラインが確保されるから、長い目で考えればいい面もあるけど、これ以上器具を埋め込むのもね・・・・
外来に行った日、他の患者さんの様子を見ていると、みんな自分で通っていました。
具合が悪くて帰りは迎えに来てくれている方もいらっしゃいますが、基本は自力通院し、治療しています。
見ていて具合が悪そうな方もいますが、職場や家庭での役割を果たすべく、帰って行く。
でも、うちの義父は自分で通うなんて今は想像できないです。
なので、どちらの治療を受けても付き添いですので、通院回数もだいじなんですよ・・・
決定は1月30日(木)の外来
詳しく説明を何度もしたうえで、「あとは決めるのは自分だよ。決めたらそれに合わせて家族は協力するしかないんだから」と言う意見を伝え、自分で考えてもらっています。
抗がん剤治療が始まると体調面では結構ダメージが大きく、何もできなくなる可能性も高いです。
もともと天然なのか高齢だからか認知面では鈍くなってきています。
動きもとてもゆっくりだし、理解力も怪しくなってきています。
そんな中で抗がん剤をすること自体が心配なのですが、黙ってがんが進行していくのを待つつもりはなく、本人は治療を希望しています。
あとは飲むか、点滴かですが、どちらが断然いいと言うわけではないようです。
いつまで治療ができるのか・・・
抗がん剤は始めたら、多分一生ずっとやるとお医者さんに言われました。
ガンはなくはならないし、抗がん剤はあくまで進行を少しでも遅らせるためと言われています。
果たしてどのくらいの長さなのか、全く見えません。
心配なのは、抗がん剤で体調が悪くなり、動けないようになってしまって認知症も進んで何もできなくなることです。
義母はそうなったら近くの病院に入院させてくれると言っていますが、医師の説明では「そうなったら検討しましょうね」とあまり明確な話ではなかったと思います。
ガンの治療と認知症と両方のケアと治療をしてくれる病院ってなかなかないですから。
とりあえず笑って
一緒に住んでいるわけではないし、わたしも自分の体調もあるので、してあげられることは限られています。
一緒に住んでいる義母も高齢なのでたいへんです。
病院に行くのに義父母宅に行ってみたら、義母がイライラしていたりします。
わたしはせめて笑っていられるように、義父に「かーさんにいろいろしてもらわないといけないんだから、せめて少しかわいくしていなさい」「ありがとうってちゃんと言うクセ付けて」などと意見をすると義父は「そうだな」と笑いながら答えます。
そして、もたもたしているとわたしに「とうさん、早く用意しないと置いていくよ」と言われ、義母が「病院で何のために来たのって言われるね」と笑います。
義父もわたしには気を遣っていますが、義母に言われると言い返し、ケンカになるようです。
もうね、どうせ一緒にいるのだからケンカしなければいいのにとちょっと面倒になることもあります。
病院に行って疲れて義父母宅まで戻り、その後わたしが自宅に帰る時、バスに乗るまで窓から二人で見送り、手を振っている姿を見るとちょっと癒され、できることはしてあげないとなあと思います。
今後もいろいろありますが、たいへんになりすぎないよう、みんなが辛くならないように、肩の力を抜いてがんばります。
